éhn Original / Tsukimidai Atelier Trousers - Black Denim
〈éhn Original〉より、“Tsukimidai Atelier Trousers”。
éhnが店舗を構えている月見台の砂利道を歩いていると、
ふと、ある時代の黒いパンツの記憶がよみがえります。
ドイツのとある写真家が写し取った1980年代ベルリン。
乾いた空気の中に、匿名の作業服や生活の気配が溶け込んだ、
あのモノクロームの風景。
写真家の暗室に掛けられていたワークパンツ。
アトリエで学生たちが日常的に穿いていた、黒やグレーのパンツ。
それはファッションというよりも、生活と制作のあいだに自然と存在していた「無名の制服」でした。
この〈éhn Original〉のブラックデニムは、
そうした文化の現場服へのオマージュとして制作しています。
素材には 10oz のブラックデニムを使用。
軽すぎず、かといって柔らかさだけに寄らない、
適度なハリとドライな質感を持っています。
洗いを重ねることで、黒は少しずつ鈍く、
光の角度によってグレーを含んだ表情へと変化していきます。
フロントのスクープポケット、背面の大きなパッチポケットとタック、
そして、やや深めに設定したウエスト位置と5.5cm幅のベルトループ。
これらは、70〜80年代の写真家や彫刻家がシャツをタックインしたときに生まれていた、
あのさりげない品の良さを、現代の身体に自然にのせ直すためのプロポーションです。
そしてポケットは、〈éhn Original〉のTsukimidai Atelier Jacketと同じく、
背面両方のパッチポケット底中央部分の約1〜2ccm縫い止めきらない仕様です(画像7枚目)。
デザインというより、アトリエで拾った鉛筆の粉や小枝の欠片が自然に抜け落ちていくような、生活と作業の中間にある 曖昧さをそのまま許容するための余白。
街でも、アトリエでも、旅先でも。
スラックスほど構えず、ワークパンツほど無骨にもならない。
〈éhn〉が考えるニュートラルとして、静かにスタイルの影をつくる一本です。
Country of Origin|原産国
Made in Japan
※掲載商品の画像について、撮影時の光の加減や、ご利用のパソコン・スマートフォン環境により、実際の色合いと異なって見える場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ 身長179cm サイズL着用(画像9〜12枚目) サイズS着用(画像13〜18枚目)
身長152cm サイズS着用(画像19〜22枚目)
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