FOUNDOUR(ファウンダ) / REGULAR COLLAR SHIRT MOCHA
FOUNDOURでは、昨シーズンも好評だったレギュラーカラーシャツの続編です。
おさらいをすると、このシャツはアメリカの老舗ブランドのパターンを参考にし、イタリアのナポリ地方に伝わる仕立ての手法を取り入れてドレッシーに仕上げたもの。
運針の細かさや、裾の際のギリギリを走るステッチから、その手仕事の丁寧さが伝わります。前回はブロード地でつくりましたが、今回はツイルの生地を採用しました。地厚な仕上がりで、触れるとカジュアルな印象がありますが、一度袖を通してみると、ドレス仕立ての美しさが際立ちます。
カジュアルな着こなしをドレスアップしたり、フォーマルをすこしだけカジュアルダウンしてみたり。その振れ幅の広さが、コーディネート欲を刺激します。
個人的には洗ったあとの表情の変化も楽しみのひとつ。地厚な生地だから、洗いざらしのままを楽しむのもおもしろそうです。もちろん、アイロンをかけてキリッと表情を整えるのもおすすめです。
【FOUNDOUR(ファウンダ)】
長年、ファッションバイヤーとして活躍をしてきた金子恵治が、ヴィンテージディレクターの河田新平と共に、「FOUNDOUR(ファウンダ)」をスタートします。ヴィンテージを中心とした過去のアーカイブからいま気になるアイテムをピックアップし、そこから服づくりのアイデアを膨らませ、パタンナーや工場といった最高のチームと共に形にする。「FOUND=探し出す」、「OUR=チーム」という言葉を組み合わせた造語がブランド名の由来です。
FOUNDOURがつくるのは、単なるヴィンテージのレプリカではありません。金子の言葉を借りるとすれば「スタイリングの物語を発見する服」を目指します。
日々上質な服に囲まれる中で、いつの間にか自身の中で王道が生まれ、スタイリングに対するアイデアが凝り固まってしまったと金子は話します。だけど、ファッションの楽しさは、目的も由来も異なる服を組み合わせ、そこに自分なりのストーリーを紡ぎ出すところにあるはずです。そうした原点に立ち返り、ヴィンテージやメゾンブランドといったいい服にも合わせられる“はずし”となる服をつくります。
たとえば、一見すると普通のブロード地のシャツでも、パターンやディテール、縫製に理由を与えることによって、遜色なくいい服と合わせられ、それぞれが引き立て役になることもあるはずです。
バイヤーとして培ってきた審美眼を活かして“いま着たい服”を探し出し、アイテムの文脈を掘り下げ、そこに服づくりの理由を見出す。そして、ファッションの楽しさを再発見できる形で提案します。
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