FOUNDOUR(ファウンダ) / WORK JACKET GREEN
「最高にカッコいいカバーオールをつくりたい」。
その想いを出発点にアーカイブを漁り、大手デニムブランドによる1930年代の1着に辿り着きました。
チンストラップ付きで、ボタンはすべてチェンジボタンで構成。時代的にはまだテーラードの名残がありつつも、カバーオールらしいフォルムに変遷を遂げていった時期のアイテムです。そこにぼくは贅沢さを感じました。
アクションプリーツなどの簡略化されたパターンではなく、テーラードの技術によって動きやすさが確保され、さらにはシルエットも立体的で美しいアイテム。そこに作業着としてのディテールも加わり、唯一無二の存在感を放ちます。
こうしたアイテムはヴィンテージに忠実につくりたくなるところですが、〈FOUNDOUR〉では胸ポケットのみ、チェンジボタンに仕様をアレンジ。カラーバリエーションにもあえて遊び心を加えることで、ぼくたちらしい“ハズし”の提案をしています。
【FOUNDOUR(ファウンダ)】
長年、ファッションバイヤーとして活躍をしてきた金子恵治が、ヴィンテージディレクターの河田新平と共に、「FOUNDOUR(ファウンダ)」をスタートします。ヴィンテージを中心とした過去のアーカイブからいま気になるアイテムをピックアップし、そこから服づくりのアイデアを膨らませ、パタンナーや工場といった最高のチームと共に形にする。「FOUND=探し出す」、「OUR=チーム」という言葉を組み合わせた造語がブランド名の由来です。
FOUNDOURがつくるのは、単なるヴィンテージのレプリカではありません。金子の言葉を借りるとすれば「スタイリングの物語を発見する服」を目指します。
日々上質な服に囲まれる中で、いつの間にか自身の中で王道が生まれ、スタイリングに対するアイデアが凝り固まってしまったと金子は話します。だけど、ファッションの楽しさは、目的も由来も異なる服を組み合わせ、そこに自分なりのストーリーを紡ぎ出すところにあるはずです。そうした原点に立ち返り、ヴィンテージやメゾンブランドといったいい服にも合わせられる“はずし”となる服をつくります。
たとえば、一見すると普通のブロード地のシャツでも、パターンやディテール、縫製に理由を与えることによって、遜色なくいい服と合わせられ、それぞれが引き立て役になることもあるはずです。
バイヤーとして培ってきた審美眼を活かして“いま着たい服”を探し出し、アイテムの文脈を掘り下げ、そこに服づくりの理由を見出す。そして、ファッションの楽しさを再発見できる形で提案します。
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